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セブン&アイホールディングス

コンビニエンスストアは、アメリカで始まったセブンイレブンがもとになっていますが、そのマーケティング手法や、小売り形態における数々の工夫は日本で構築されてと言っても過言ではありません。
特に、その先駆者として、コンビニの中でも一番の規模を誇るチェーンを展開しているセブンイレブンは、現在でもセブンアンドアイホールディングスのコンビニ事業部として出店を続けています。
ここでは、セブンイレブンについて、経営戦略について考えてみましょう。

セブンイレブンの歴史

セブンイレブンはもともと、冷蔵庫にいれる氷を販売する店舗としてアメリカで開業されました。
当時は、電気冷蔵庫がそこまで普及していなかったために、このサービスだったのですが、いつでも利用できるようにと、営業時間を朝の7時からから夜の11時までとしたことによって、利便性の高い店舗経営を目指しました。
営業を続けていくうちに、氷だけでなく、食料品や日用品も扱ってくれるようになればより便利なるというフィードバックを得て、当時の販売責任者だったジョン・ジェファーソンは本社に打診することになります。
それから、日用品雑貨や、食料品も取り扱うような小売り形態へと移行して、毎日長い営業時間を行っている小さなスーパーという認識で、利用客が増え続け、店舗数を増やすようになりました。
1971年には、電化製品が普及したことなどの様々な要因によって人間の活動時間が延びたことから、24時間営業のサービスをはじめ、これが大好評となります。

日本への出店

日本への進出は1973年のことで、米国の本社とライセンス契約を交わしたイトーヨーカ堂が営業を開始しました。
当時には、Kマートといったコンビニエンスストアが営業を行っていましたが、24時間営業や、品ぞろえ、サービスなどの点において営業努力を続け1979年には業界1位の売り上げを誇るフランチャイズチェーンへと発展します。
その後、米国での営業不振で倒産に陥りそうになったところを1991年にイトーヨーカ堂が株式を買い取る形で経営形態が逆転することになりました。
現在では、アジアや北欧地域で店舗進出をしており、様々な国や地域で利用されるコンビニエンスストアの代表格へと成長しました。

革新的なシステム

セブンイレブンを支えているのは、お弁当や食料品のインフラ整備です。
全国に多数の拠点を置いて弁当の製造から輸送までを一貫して行うことで、できる限り品切れが起きず、手軽に利用できるというシステムづくりをしてきたのです。
また、大規模ドリンククーラーや、賞味期限を事前にチェックして、常に消費ができる商品のみを陳列する手法など、流通システムをはじめとした様々な小売システムの開発がこれだけの展開を後押しすることとなりました。

セブンイレブンは、現在でも業界のトップを走り続けており、近年ではナナコカードの普及などによって、より独占的な営業への地盤を強固な物としています。
フランチャイズ経営における最大の成功者はシステムの開発・構築によって顧客を勝ち取ってきたのです。