SNS

インターネットは、瞬時に双方向のやり取りを可能にした点が、生活にも大きな影響を及ぼすことになりました。
携帯電話が普及したことによって、インターネット回線を利用したメールの利用が行われるようになったことをはじめ、パソコンでインターネットを利用してネット掲示板が流行するなど、人々を繋ぐツールとしてインターネットは様々な場面で恩恵を与えています。

そして、2000年代中盤からは、この距離にかかわらず瞬時に情報のやり取りをすることができるサービスが様々なIT企業によって運営されるようになります。
ここでは、SNSについて紹介するとともに、そのビジネスモデルについても説明します。

SNSとは

今では、なじみの深いものになった、twitterやFacebookなどの「いまどこで何をしているのか」やイベントなどの感想をブログ形式に公開するサービスを総称してSNSと呼びます。
これは、social networking serviceの略称であり、様々なサイトやサービスをこのカテゴリーの中に分類することができます。
どのSNSの目的も、個人と個人がコミュニケーションをする際に利用するツールであるというもので、登録制であることがほとんどです。
また、個人間のやり取りを、拡大して団体の中でのやり取りをしたり、世界中の地域から趣味の合う人などをサーチすることによって繋がったりと、SNSは様々な目的や人によって利用されています。

近年では、大企業や国の主要機関もその情報伝達の速さやイメージアップに利用することができるために、アカウントを取得し情報発信を行っています。
このため、ビジネスツールとしても活躍の場を広げており、企業にとってはSNSを使って広告をしたり、企ブランド力をアップさせたりすることが重要な時代となってきています。

ビジネスモデル

SNSを運営している会社のビジネスモデルは、いくつかのシステムを参考にされています。
その中でも、特に3つのビジネスモデルが確立されており、現存するほとんどのSNSがこのいずれかのモデルをもとに運営を行っています。

広告収入をベースにしたモデル

基本的な仕組みは、SNSのページ内に広告を表示させて、その広告料を運営会社が得るというものです。
この方法で運営を成功させるのには、いかにユーザーをサイト内に滞在させて、閲覧数を増やすことができるのかというのが課題となります。
また、基本的に無料で会員登録を行えますが、十分な収益を獲得するためには、相当数のユーザーが必要となるために、軌道に乗るまでの道筋をきちんと計画を建て戦略を実行していく必要があります。

登録者課金制のモデル

SNSに登録する際や、登録した後に、サービスの利用料としてユーザーからの課金を行い、収入源として運営していくモデルです。
このモデルは、閲覧数などに依存することなく運営することができるてんがメリットですが、ユーザー数が獲得できなければ、規模を維持することも大きくすることもできないというデメリットがあります。

サイト誘導型、サービス連動型のモデル

サイト内での広告や課金による収入を目的とせず、SNSから他サイトへの誘導を行い、そこからの収益を目的として運営するモデルです。
このため、自社内にゲームなどのコンテンツを持っている会社やECサイトと連動しているSNSがこのモデルを取り入れて運営しているため、SNSそのもので利益を上げようとしていないことに特徴があります。

現在では、ECサイトの中にSNSのサイトを同時に運営しているところや、課金制ではないものの、各種のツールを利用すると一部課金となるSNSなどもあり、複合的なモデルとしてこの3つの柱をうまく使うことが、SNSでの成功に近づく方法だということができます。