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三木谷 浩史

楽天といえば三木谷 浩史さんです

ネットショッピングをしようと思うとき、ネットバンクを利用しようと思うとき、インターネット上で何かをしようと思うとき、必ず日本人の多くが利用するのが楽天です。
その楽天のトップに君臨するのが三木谷 浩史さんです。

三木谷 浩史さんには、自分を「ビジネスオタク」といいます。
何をしている時でもビジネスモデルが頭の中にあり、常に脳を働かせて新しい一手を考えている、リーダーとしての素質を十分すぎるほどに持っている人材ですが、それでも自分と同じような思考回路を持った仕事人間があと複数、会社の中にほしいといわれています。

株式時価総額を比較すると、楽天は世界でも6位に位置しています。
しかしこの位置に満足できないのが三木谷 浩史さんです。
彼のキャリアプランはさすが大企業トップに存在する方です。
20年後の目標設定をされている方で、20年後のインターネット企業に関して、より一層高い目標をもっているのです。

神戸にうまれ銀行員だった三木谷 浩史さん

1965年、神戸に生まれた彼は一橋大学商学部から日本興業銀行へ入行し、その後、ハーバード大学MBAを取得、そして1997年にエム・ディー・エムを設立、現代は世界の次世代経営者25に数えられる方です。
実は本人がハイブリッドと呼ぶように、大学教授の父、帰国子女の母から誕生し、祖先をたどると豪商、つまり学問と商売の家庭に生まれたハイブリッドというわけです。

エリートビジネスマンとして順風満帆といえる人生を送りながらも、当時月額5万円だった楽天の出店契約に奮闘する彼を見ては、同じエリートビジネスマンの日本興業銀行の同僚は笑っていったといいます。
しかし馬鹿にしている人たちには目もくれず、「どうすれば営業が成功するのか」ということを常に考えていたといいます。

エリートなのに泥くさい

飛び込み営業で全国を回る中、もちろん飛び込みで即、契約してくれるという人は少ない、まして、まだ楽天についてそれほど知られていないのですから、当たり前のように契約が取れません。
そこで彼は、「必死に頑張っている営業マン」というシチュエーションを作り出すために、飛び込む前に腕立て伏せを行い、マラソンをして「汗をかく」という演出を施してから営業先に飛び込み契約をとったのです。

エリートなのに泥臭い営業もしっかりこなせる、精神的な強さ、「負けん気」をしっかり持っている、エリートの中では異端児的な存在だったことからも、その先、彼が成功する要因が見えてきます。
こうした工夫を施しながら、営業として生きていくすべを培い、楽天の中でも太刀打ちできないところに勝てるための施策を練り、最終的に楽天という場で成功をおさめたのです。

逸材はいつの間にか未来を担う人材へ

彼が20年後に目標設定をしている理由は、質の高い人材と企業としてのシステムを持ち、最終的に世界一になるために20年はかかると考えているからで、そこで自分の現役人生が終わっていいと断言しています。
たった2名の社員で始めた企業がいつの間にか世界一を目指せる企業に成長している、これも、泥臭い努力をいとわない三木谷 浩史さんがもともと持っている資質が関係しているのでしょう。